New UFO files include details of strange triangular craft: "Absolute acoustic s…

尾根の上に上がり、約20秒間とどまった後、戦闘機ほどの速さで飛び去った――。米政府が公開したUAP関連資料には、そんな黒い三角形の目撃証言が記録されています。謎めいているのは飛び方だけではありません。目撃時間について、公開資料を紹介する情報源の記述が食い違っています。

国家安全保障施設の近くで何が報告されたのか

米国防総省は2026年10月23日、UAP(未確認異常現象)に関する資料の公開第7弾を公表しました。CBS Newsによると、その中には全領域異常解決局(AARO)の記録とFBIの記録が含まれています。

記録されたのは、2026年6月、米西部の非公開の国家安全保障施設付近での目撃です。近くにいた別の捜査官から連絡を受け、現場の連邦捜査官2人が物体を観察したと報じられています。場所や捜査官の氏名は公表資料で伏せられています。

FBI文書の記述として報じられた寸法は、翼幅が約9~15フィート、奥行きが約6~9フィートです。目撃者は「デルタ翼型ドローンに最も似ている」と表現したとされます。AAROの記録では、物体が尾根の上へ垂直に上昇し、約20秒間ホバリングした後、高速で飛び去ったという証言がまとめられています。

ただし、寸法も速度も機器で測定された確定値ではなく、目撃者側の推定や記録です。音が聞こえず、熱画像では一様な熱の特徴があり、排気は見えなかったという報告もありますが、公開資料を紹介する報道からは、これらを独立に確かめられる元データの存在を確認できません。

「約3秒」と「約30秒超」――記録の食い違い

見過ごせないのが、目撃時間をめぐる不一致です。FBIの署名入り記述を紹介する専門アーカイブには、目撃全体が約3秒だったとする記載があります。一方、AARO記録を紹介する情報源では、上昇に約10秒、ホバリングに約20秒、最後の動きに約2~3秒という経過が示されています。

同じ事象についての記録なら、時間の差は小さくありません。ただし、今回の調査では公式原本を直接照合できていません。異なる局面や記録の範囲を指している可能性も含め、食い違いの理由は確定できません。説明図が報じられていても、それは撮影映像や写真とは別物です。目撃者の記憶、報告書の要約、計測データを同じ確度の情報として扱わないことが大切です。

「未確認」は、超常現象の証明ではありません

現段階で、物体を特定の航空機やドローンと断定する材料も、地球外の乗り物と結論づける根拠もありません。航空機やドローンなどの人工物を含む説明を検討するには、距離・速度の計測、観測時刻をそろえた複数のセンサー記録、周囲の状況などが必要です。NASAの独立研究チームも、UAPの調査ではデータの質と収集方法が重要だと指摘しています。

歴史的にも、「未確認」という分類は正体の断定ではありません。米国立公文書館によると、米空軍のProject Blue Bookは1947~1969年に12,618件を記録し、701件を未確認と分類しました。未確認のまま残った事例があることと、超常的な起源が確認されたことは別です。AAROの歴史記録報告も、解決を妨げる要因としてデータの不足や品質を挙げています。

この目撃報告の面白さは、奇妙な飛行の証言だけにありません。公的機関の記録に残っても、時間や測定の食い違いが解消されなければ、対象の正体には近づけないという点です。次に必要なのは、さらに劇的な説明ではなく、時刻の整合した映像やレーダー記録、距離と速度を検証できるデータでしょう。「何だったのか」を問う前に、「何を、どの精度で記録できたのか」を確かめることが、この三角形の謎を狭める鍵になります。

参考

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