映画の舞台と、映画を迎える街。その距離を縮めるように、『ゴジラ-0.0』の出演者らが10月19日、東京・銀座のKK線(旧東京高速道路)に敷かれた83メートルのレッドカーペットを歩きました。公開を前にした華やかな催しですが、ゴジラが幾度も描いてきた銀座で開かれたことにも、この作品ならではの意味があります。

銀座の街並みを、映画の「外側」に持ち出す

イベントには神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、佐々木蔵之介さん、長澤まさみさんら出演者と、山崎貴監督が登場しました。MANTANWEBによると、レッドカーペットには300人を超える観客が集まりました。

会場となったのは、映画館や劇場ではなく、銀座のKK線です。フィクションのなかで破壊や危機の舞台になってきた都市の一角に、出演者と観客が実際に集まる。作品の世界を現実の場所と結び付けるイベントとして見ると、単なる公開前のあいさつ以上の演出が感じられます。

東宝の事前告知では会場は「都内某所」とされ、当選者にのみ知らされる形式でした。開催後の報道でKK線などの具体的な場所が明らかになった経緯も、会場そのものをイベントの見せ場として扱ったことをうかがわせます。

前作の続きと、新しい人物の登場

『ゴジラ-0.0』の舞台は1949年で、前作『ゴジラ-1.0』の襲撃から2年後と紹介されています。神木さん、浜辺さんら前作の出演者が続投する一方、長澤さんは天才気象予報官・青山真琴役で加わります。前作からの物語の連続性を保ちながら、新たな人物を物語に迎える構成です。

前作は第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞しました。これは前作の実績であり、続編の評価や興行成績を示すものではありません。それでも、作品への関心を高める背景の一つにはなっています。新作がどのように前作の世界を引き継ぎ、別の視点を加えるのかが、公開前の大きな見どころです。

期待の大きさを、作品そのものが引き受ける

『ゴジラ-0.0』は11月3日に日本公開、11月6日に北米公開を予定しています。公開前の段階では、観客の評価や興行成績はまだ分かりません。イベントの盛況を、そのまま作品への評価と結び付けることはできませんが、銀座という場所を選んだ演出や前作から続く物語は、観客の期待を形にする材料になっています。

ゴジラ映画にとって、街は背景にとどまらず、物語の緊張を生む舞台です。だからこそ、現実の銀座で行われたレッドカーペットは、作品世界と観客の日常をつなぐ入口にもなりました。その期待に新作がどう応えるのかは、華やかなイベントではなく、11月の公開後に作品そのものが示すことになります。

参考

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